子供が不登校になると、どうやって学校に戻すか? 早く戻さないと! という思考になりがちです。しかし多くの場合、不登校は表面に出てきた現象であり、その原因となっている真の問題はその奥に隠れている ため、そこに目を向けないまま学校に行かせようとしてもうまくいきません。奥に隠れている問題とは、たとえば、いじめなどの人間関係であったり、家庭環境であったり、コンプレックスであったりします。問題はひとつだけでなく、複雑に絡み合っていることもあります。まずやるべきことは、不登校の奥にいったいなにが隠れているのか把握し、子供の気持ちを理解してあげることです。
◆◆解決法◆◆
不登校の解決法は、奥にある問題や、周囲の状況によって変わります。単に時間をおくことで心が落ち着き、元に戻れることもありますし、いじめなどの人間関係に問題がある場合、学校側に働きかけたり、転校するなどの対策が必要になることもあります。トラウマやコンプレックスなど、子供の心に原因がある場合、時間をかけて考えかたやものの見方を変えていく必要があります。また、どうしても学校に戻れない場合、フリースクールなど、他の選択肢を考えることも必要です。不登校だけではなりませんが、悩みから抜け出すためには「柔軟さ」も必要です。
◆◆保護者をサポートすることも必要◆◆
不登校から派生してあらたな問題を引き起こしていることも多々あります。1番多いのは保護者の精神的な疲弊です。学校に行けなくなった子供にとって、保護者は貴重な精神的支えであり、多くの場合、保護者も最初は頑張っています。しかし、なかなか終わりが見えなかったり、まわりは進んでいるのに自分の子だけが遅れていると焦りを感じたり、親戚などからの心無い言葉を浴びせられたり、そうしているうちに、だんだん疲弊していきます。それが限界をこえると、子供にあたってしまったり、心が折れてしまったりします。そうなると、子供にとっても保護者にとってもよくない状況に陥ってしまいます。
保護者は子供にとって、貴重な精神的支えです。その支えがなくならないよう、保護者をサポートすることも必要です。
◆◆学校に行かせようとするのは間違いか?◆◆
最近は「学校に行かなくても成功できる」「学校に行けと言うのはNG」などと言われています。わたしは、こういった意見を否定しようとは思いません。たしかに、学校に行かなくても社会で活躍している人はたくさんいます。ですが、学校は単に勉強するだけの場所ではなく、恋をしたり、友達をつくったり、青春を楽しむ場でもあります。また、就職するとき、学校を卒業していないと不利になってしまうこともあります。子供の幸せを願えばこそ、「学校に行って欲しい」と思うのは、親として自然なこと だと思います。くわえて、不登校になった子供の多くは、学校に戻りたいと心のどこかで思っている と思います。仕方なく不登校になっただけで、望んで不登校になったのではないのがほとんどです。
ただ、学校に行って欲しいという気持ちを、どんなタイミングで? どんな言葉で伝えるか? というところには注意が必要です。子供の話をよく聞き、「私のことを心の底から心配して言ってるんだな」と子供が感じるように伝えることが大切です。
◆◆Confessioの関わりかた◆◆
不登校に対する新たな試みとして、元小学校教師だった方と、 不登校生徒さんも安心してこれる学習塾 をはじめることにしました。
勉強を教えるという関わりの中で、無理なくカウンセリングのような会話を入れ、学校に戻れるようサポートするのが目的です。もちろん、学校に戻れないあいだ、勉強で遅れないようにするという目的もあります。興味があれば、ぜひ一度、面談にきてみてください。
学習塾のホームページは ここ をクリックしてください。