自分の性格をなおしたい、暗い性格を明るくしたい、そう思っている人は多いかもしれません。このコラムでは、そういった気持ちにどう向き合うか、紹介していきます。
◆◆自分の性格が○○だとなぜ思っているのか?◆◆
カウンセラーは、一概に「この人はこういう性格」と見るようなことはしません。もちろん、陥りやすい思考の方向性はありますし、そのときの心理状態というのは存在しますが、思考も心理状態も、常に変化するものです。カウンセラーと話しているとき、まじめな雰囲気で、とても慎重な物言いをされる人が、友だちといっしょにいるときも同じとは、かぎらないのです。人というのは、いろいろな顔をもっていて、置かれた状況でいくらでも変わります。
にもかかわらず、「わたしはこういう性格だ」と決めてしまうのには、なにか理由があるのかもしれません。たとえば、その人にとって重要な場面でうまくいったり、うまくいかなかったりした経験から、「この結果になったのは、わたしの性格がこうだからだ」と結論付けたということもありえます。
まずは、どうして自分の性格をそう思っているのか? 考えるところからはじまります。
◆◆受け入れてみてはどうだうでしょうか?◆◆
心理学の分野では、性格に優越というものはなく、必ずメリットとデメリットがあります。気に入らないところもあるかもしれませんが、気に入っているところはないのでしょうか? 考えてみると、いろいろあるかもしれません。
◆◆それでも変えたいと思ったら?◆◆
変えられるでしょう。人というのは、常に変化していく生き物であり、変化するための一番大きな動力は、「変わりたい」という気持ちです。自分でよく考えて、それでも変わりたいと思ったなら、きっとできます。もし、効率よく変わろうとするなら、行動から変えていくことがよいでしょう。心を変えるより、行動を変えるほうが簡単ですし、まわりの認識や環境が変われば、効率よく変わることができます。わかりやすい例で言えば、自分の性格が暗いのは、自信がないからで、自信がないのは太っているからだ、ということであれば、頑張ってダイエットをすることで性格も変わっていきます。
~さいごに~
どうでしたか? 性格の悩みというのは多いものですが、きちんと考えれば解決できるものが多いですし、カウンセラーと話すことで理解が深まることの多いテーマです。自分の性格を責めそうになったら、一度ご相談ください。